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職人でいるか、マーケッターになるか

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分で商売を始める人の多くは、なんらかの専門技術を身につけて、それを活かして独立します。
飲食店、エステやヘアサロン、整体、ピアノ講師、英会話講師、ジャンルは様々ですが、それぞれ得意の分野で一定の修業を積んで、それなりの技を身につけています。
特に、独立しようと考える人は、その腕に自信があったり、独立心の強い方が多いようです。

で、自分で店をオープンする。
すると、どうなるか。

お客様がこない。
多少は来るでしょうが、思ったほどではない。

独立する以上、勤めていたときよりも収入がアップすると見込んでいたのに、経費やら労働時間やらを考えると、勤めていたときのほうが給料がよかった、という事態になりかねません。
あなたの腕が、よほど高ければ、たとえば日本で唯一とか、最先端だというようなウリがあれば別ですが、ほとんどの人は、そこまで到達していません。
要するに、同業の人とたいして変わらない、ということです。

ヘアサロンにしても、整体にしても、同じようなお店が増えるだけ
お客様の奪い合いになります。
飲食店にしても、一定の地域に似たようなお店がいくつもあります
英語を教えてくれる人も山ほどいます。
そのなかで生き残っていくためには、なにか策を持たないといけません。

 

そこでよくやることは、、、

最近、マーケティングを教える本や教材が増えています。
そのなかで、こういう場合には、自社独自のUSPを持ちましょうと勧めています。
同業他社との違い、独自の強みのことですね。

そこで、いろいろ考えます。
うちの商品はどこよりも安い、、、
うちのは、健康にいい、、、
うちのはすぐに成果がでる、、、

ここで注意しなければいけないことは、お客様にとって圧倒的な得になることです。
お客様にとって得にならなければ、それはどうでもいいことなんですね。
でも、圧倒的な強みなんて、すぐにできるものではない。
ちゃんと計画して時間をかけて育てていかなければなりません。

そこで、時間がかかるわけです。
もちろん、特徴をすぐにPRすることはできます。
しかし、それだけでは、お客様にとって圧倒的な得にはならない。
他社との闘いで勝てるものが必要になります。

 

 

お客様にとって得になることってなんだろう、、、

独立したあとも、常に自分の腕を磨いていくことになりますが、
「お客様にとって、圧倒的に得になること」を作っていかなければなりません。

では、「お客様にとって、圧倒的に得になること」ってなんでしょうか。
どうやって見つければいいのでしょうか。
よく、「自分がこうしたいから」「自分はこれが得意だから」
というように、自分目線で強みを作ろうとする人をみかけます。

そのようなケースのなかには、話しを聞いていると、「それって、あなたにとってはいいけど、お客様はほしがっていないよなあ……」と思うものもあります。
技術系の方、とくに職人タイプの方は、どうしても自分のこだわりが出てきてしまいます。
たとえばかつて悔しい思いをしたからとか、偶然それを教えてくれる師匠に会ったからなど、自分の個人的な感情と結びついてしまっています。
自分のなかに満たされない欲求があったり、苦労した経験がある。

それはその人の原動力となるのでしょうが、他人も同じように感じるとはかぎりません。

 

ビジネスのチャンスはいたるところにあります。
しかも、なくなることはありません。
なぜなら、人の欲求がなくなることはないからです。
欲求を埋めてくれる商品やサービスができると、そのときは満足します。

しかし、しばらくすると、別の欲求が出てくる。
人の欲求は次から次へと動いていくものです。
だからこそ、商売が続けられるわけです。

そして、どんな商売をするにしても、私たちは他人の欲求を理解しておかないといけません
ターゲットとなる人たちが、どのような欲求を持っているのかを知らなければ、自分の商売を繁盛させることはできません。
その欲求を満たす商品をつくらないといけないのです。
自分のこだわりで「これがいいだろう」と差し出すのではなく、
相手が欲しがっているものを提供する。
そのほうが確実に商売はうまくいきます。

そういう意味では、商売をする人は、たとえ技術職、職人であっても、どこかの時点でマーケッターにならないといけないのです。
技術ばかりを磨いていても、マーケットと共存することができないのです。

ただ、このマーケッターへの転換は、思う以上に難しいこともあります。
自分がこだわってきたものを、一度は切り離さないといけないので、自分のなかの感情が抵抗するのです。
それをエゴというのか、プライドというのかわかりませんが、そういう気持ちが常に浮かんでくる。

しかし、ここで転換しないと、その仕事そのものを続けていくことができなくなります。
その仕事を続けたいなら、自分からマーケットに歩みよることが必要なのです。

商売は難しそうに見えるのは、その部分ですね。
それをクリアしてしまえば、お客様の欲しがるものをいくらでも作っていくことができます。

本当は、商売はすごく単純なものなのかもしれませんね。

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