§7 説明ではなくイメージをさせてあげて

Woman sitting in chair using laptop --- Image by © Steve Hix/Somos Images/Corbis

さて、文章を通じて、なにかを伝えたいとします。
たとえば、「自分の商品・サービスのすばらしさ」 、「先日食べた料理おいしさ」、「絶景 を見たときの感動」や「あまり知られていない、将来起こりうる危険」など。
伝えなくてはならないものを、なにかしら持っていると思います。
そして、読者はそれらについて、よく知らない、ほとんど知識がない場合、未知のもの を読者にイメージさせるのは、なかなかたいへんです。
伝えたいことを詳しく表現しようとすると、どうしても説明的になりがちです。
こうなると、読者は文字を読みながら理解しようとします。
しかし、文章を理解することと、心を動かされることは、まったく別ものです。
そして、なにかしらのアクションをとってもらいたい場合、相手の心を動かさなければ、 期待どうりの効果を得ることができません。
では、どうするのがいいのでしょう……。 こういうとき、いい文章というのは、読者のあたまの中に、絵を描かせます。
つまり、説明ではなく、イメージさせるのです。
そのためには、読者の五感を刺激していきます。
たとえば、色、動き、匂い、肌触り、味、音……。 まるで映像を見ているかのように、カラフルで躍動感のあるものにしていくのです。
そのものや場面をイメージさせたら、次は、読者の感情を刺激します。
読者がそれらを手に入れたときの気持ちを疑似体験させるのです。

たとえば、読者がなんらかの痛みに耐えているとしたら、それがとれてどんなにラクに なるのか。
たとえば、大切な家族が心から喜んだ顔をしている、とか。
たくさんの人からの拍手喝采をあびて、自信を感じているところ、とか。
助けた人がのちのち活躍して、社会の脚光を浴びている姿、など。
そのときに読者がどのように感じるのかを、そのまま脳に想像させるのです。
たとえ未体験であっても、脳は未体験なのか、実体験なのかを識別できません。
あたかも本当に体験したと思ってしまうほど、鮮明であると効果的です。
そして、最後に、それらを実現する方法を、わかりやすく示します。
難しくない、取り組みやすいステップを提示して、最初の一歩を踏み出せるように背中 を押してあげる。
そうすると、読者は自然とそこへ向かって動き出します。
以上が、いい文章の構造です。
では、それを実現するために、書き手にはどんなスキルが必要になるのでしょうか。
まずは、書き手自身の想像力が必要です。
つまり、書き手もそれらを想像して表現していくので、その想像力が豊かであるほど、 現実味も増していきます。
2つめに、書き手の観察力が重要になります。
人の心理変化、とくにどんなところで、どういう感情を抱くのか、人間の心の動きにつ いて詳しく見定めないといけません。

そして、3つめが方法論。 具体的な実現の仕方については、そのステップを熟知していることが大切です。
つまり、 「書き手自身も同じ道をだどったことがある」 ということが必要になります。
書き手が未体験のものを、読者に体験させるのは至難の業だからです。
以上が、読者をスムーズに行動させる秘訣になります。
この技術がつくと、「文章がうまいね!」と人から褒められるようになります。

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